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最近好きな詩

みなさん、こんにちは。
最近友人に教えてもらったポケット詩集を息子の寝る時間に読み聞かせているのですが
最近好きで毎日読んでるのが宮沢賢治の雨ニモマケズと、今回ご紹介します大岡信さんの虫の夢。


虫の夢  大岡信

「ころんで つちを なめたときは まずかったけど
 つちから うまれる やさいや はなには
 あまい つゆの すいどうかんが
 たくさん はしつて いるんだね」

 こどもよ
 きみのいうとおりだ
 武蔵野のはてに みろよ
 空気はカンカチのように揺れてるじゃないか
 冬の日ぐれは 土がくろく 深くみえるね
 おんがくよりもきらきら跳ねてたテントウムシ
 にごった水を拭きまわっていたミズスマシ
 カミキリムシ
 アリジゴク
 みんな静かにかえってしまった
 土の大きな地下室へ

 こどもよ
 きみはにんげんだから
 石をきづいて生きるときも
 忘れるな
 土のしたで眠っている虫けらたちの
 ときどきぴくりと動く足 夢のながいよだれかけを
 かれらだって夢をみるさ
 いろつきの 収穫の夢
 おんがくのような 水の夢

 きみはにんげんだから
 忘れるな
 植物にきよらかなあまい水を送っているのは
 にんげんではなく
 くろくしめった 味のない
 土であることを

 きみはにんげんなのだから


この詩を読み終えるといつも自分が住んでいた埼玉の冬を思い出します。
詩の中に「武蔵野のはてに」と出てくるからなのかと思っていたのですが、ちょっと違うようでした。
詩を読んで直感的に寒い冬の季節のどこというわけでもないのですが、黒い土や都心でない関東の独特の冬の匂いがリアルに思い出されるのです。「土がくろく ふかくみえるね」「くろくしめった土」から連想されるようです。

土によく触れていたのは子どもの頃のはずなのに、何故社会人生活を送っていた埼玉なのかというと
関西の土はそれほど黒くないからなのかなと思います。
関東ローム層のため、埼玉の土は関西よりも深く黒いのかな。調べてないから分かりませんが、たぶんそうなのかなと。。。

過ぎ去ってしまった夏を形容する虫達の表現や夢の描写がふわっと懐かしさを呼び起こす言い回しで、とても好きです。
でも今は冬なんだな、、ってのがまた切なくないですか?
そして何よりも、宇宙愛に満ちていてこどもに語るようにうたっているのも心が温かくなりませんか?

声に出して読めば読む程好きになった詩でした。

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